2008 Fiscal Year Annual Research Report
公共空間の政治経済-日本大都市の民・官協働における新しい公共空間にかんする考察
Project/Area Number |
08F08401
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
吉見 俊哉 The University of Tokyo, 大学院・情報学環, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
DIMMER Christian 東京大学, 大学院・情報学環, 外国人特別研究員
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Keywords | public space / privately owned / social construction / actor-network theory / privatisation / urban politics / Tokyo / Yokohama |
Research Abstract |
2008年の研究では、特に10月15日、16日に公開空地(公共性の高い民間所有地)に関する共同、国際研究プロジェクトの一環として、チリのサンティアゴで開催された「POPS-privately owned public spaces. Learning from New York and Tokyo」の学会に参加したことが挙げられる。この学会は提携機関であるチリ、Centro de Investigaciones Territoriales y Urbanas(CITU)Universidad Andres Bello(UNAB)とドイツ、アーヘン大学により開催された。 本学会はアメリカ、ドイツ、チリ、日本の民間開発業者による公共的空間を造成、管理、規制する際の具体的な措置を話し合う、初の共同研究の場となった。 これに続く学会が2009年6月15日、16日にドイツ、ライプツィヒにて行われる。 研究パートナーとの協議や日本における革新的な公共空間に関する文献、メディア露出、都市空間研究、専門家インタビュー等を通じ、研究対象を当初提案していたよりも数の少ない都市に焦点を当てるべきだとの結論に達した。 残りの研究期間はフィールドワークを重点的に行うこと、また時間の効率化を図るために東京、横浜でのケーススタディーに焦点を当てることとする。以前より研究していた福岡、大阪、神戸、京都、仙台等の都市については本年度研究後期に行うことにするが、東京や横浜ほどの比重での研究にはならない予定である。
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