2008 Fiscal Year Annual Research Report
バイオマスタールの酸化的水蒸気改質反応による高濃度水素生成の新技術
Project/Area Number |
08F08408
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
鈴木 憲司 Nagoya University, エコトピア科学研究所, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
李 春山 名古屋大学, エコトピア科学研究所, 外国人特別研究員
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Keywords | バイオマス / ガス化 / タール / 改質反応 / 触媒 / 水素 |
Research Abstract |
本年度は、1.触媒実験装置の立ち上げ、2.触媒のスクリーニングを実施した。まず、水蒸気改質反応及び部分酸化反応のそれぞれの改質反応を行うための実験装置を立ち上げた。実験装置は小型固定床流通式とし、装置を組み立てるために必要なガス供給装置、水蒸気供給装置、小型電気炉、温度コントローラー、ガス分析装置(TCD-、FID-ガスクロマトグラフィー)、ガスサンプラー等は研究室にある既存のものを使用し、ステンレス製パイプ、接続金具、バルブ類は購入した。立ち上げた装置のガス漏れチェック、試運転を行った後、本研究課題「バイオマスタールの酸化的水蒸気改質反応による高濃度水素生成の新技術」に着手した。研究を進めるにあたり、タールに含まれる成分の一種であるトルエンをタールの模擬物質として使用することにした。マイエナイト(Ca_<12>Al_<14>O_<33>)及びAl^<3+>サイトの一部をSi^<4+>で置換したSi置換マイエナイト(Ca_<12>Al_<10>Si_4O_<35>)を改質用触媒とした。触媒の合成法はカルシア、アルミナ、シリカの各粉末を出発原料とし、必要量を秤量したのち、遊星ボールミルにて10時間攪拌・混合した。その後、電気炉にて最高1350℃で焼成した。XRD、ラマン分光、窒素吸着測定等でキャラクタライズしたのち、触媒活性等を調べた。また、必要に応じてマイエナイトにニッケルを担持した触媒を合成して調べた。得られた成果は外部に公表するよう努めた。
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Research Products
(13 results)