2008 Fiscal Year Annual Research Report
核融合炉PWIのための大気圧高強度マイクロ波プラズマジェットの開発
Project/Area Number |
08F08409
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Research Institution | Aichi Institute of Technology |
Principal Investigator |
高村 秀一 Aichi Institute of Technology, 工学部, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
RAZZAK Md. Abdur 愛知工業大学, 工学部, 外国人特別研究員
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Keywords | 核融合 / プラズマー壁相互作用 / 大気圧プラズマジェット / タングステン / 高熱流束プラズマ / 表面損傷 / ヘリウムプラズマ / マイクロ波ランチャー |
Research Abstract |
1)マイクロ波とプラズマジェット用ノズルとの結合ランチャーの最適化:ICF-70とセラミック管を組み合わせた独自の絶縁継ぎ手を,マイクロ波-プラズマジェット結合系として採用した.これに取り付けられたノズル(CuあるいはMo)先端から噴き出す動作ガス(He,Ar)に効率良くマイクロ波電力を吸収させるノズル-ランチャー系の最適化を行った.その結果,E-Hチューナーで容易に整合を取ることができ,ノズルの昇温も小さいランチャーが実現でき,空気を混入することなく気密容器にプラズマを導入することが可能となった.ただ容器全体が動作ガス環境下でのパラジティックな放電の完全な抑制が次年度の課題である. 2)プラズマ点火に伴うマイクロ波強度分布計測:電力効率の良いランチャー系を用いた大気圧マイクロ波プラズマジェットのマイクロ波とプラズマの相互作用を調べるために,ノズルからプラズマジェットにわたるマイクロ波の強度分布を小さなピック・アップアンテナを用いて行われた.この配位におけるこのような計測はこれまでに例はほとんどない.プラズマ点火に伴い,マイクロ波がプラズマジェットに沿ってより遠くまで伝搬していることがあきらかになりつつある.これが,プラズマの誘電的性質を介しての伝搬であるか,単なる導体が延長されたのと類似の効果なのかという興味深い課題を提供する. 3)大気圧マイクロ波プラズマジェット生成配置の最適化:項目(1)においては,プラズマジェットを水平に射出する配置で実験を行ったが,高温ガスに作用する浮力のためにジェット炎は水平から上に曲がった形態となり,プラズマ-材料相互作用の研究に難しい問題を投じた.これを解決するために,気密容器を鉛直に設置し,プラズマジェットを上向に射出する配置に装置設計を完成させ,次年度の新たな展開に備えることとした.
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Research Products
(2 results)