2009 Fiscal Year Annual Research Report
霊長類における攻撃行動時の行動調整とスマトラ産ほ乳類26種の保全
Project/Area Number |
08F08412
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
渡邊 邦夫 Kyoto University, 霊長類研究所, 教授
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
RIZALDI 京都大学, 霊長類研究所, 外国人特別研究員
|
Keywords | ニホンザル / 攻撃行動 / 発達 / スマトラ / ほ乳類 / 分布 / 順位 |
Research Abstract |
本研究は、ニホンザルの攻撃行動時に周囲の状況を見分けて適切な行動がとれるようになる能力がどのように発達してくるかを明らかにすることを目的にしている。これまでニホンザルの出生時から継続して観察を行い、当初の年齢層はすでに6才になった。彼らは生後1年ですでに同年齢個体間ではっきりした順位関係が認められるが、その時期の行動の特徴について英文論文を発表した。観察を継続しており、すでにワカモノとなった個体の行動変化を追跡している。その中でマウンティングと呼ばれるオス同士で馬乗りをする行動が、オトナオスの第3者がいるときにより頻発することを見いだして、現在分析を進めている。また母親の順位関係が変わった時に、すぐコザルの順位に反映されて順位変動が起こるが、その時の第3者を含めた社会関係についてのデータを集め、分析している。その観察を野生群である京都府嵐山の群れでも行い、比較検討を加えている。スマトラのほ乳類の分布状況については、GISを用いた分析を行っており、生息地のさまざまな情報とあわせて分布変遷を見直している。分析が終了次第、論文を投稿する予定である。
|
Research Products
(2 results)