2008 Fiscal Year Annual Research Report
酸化ストレスや金属毒性等に耐性や誘導性を示す野生植物の遺伝子群の解析と応用
Project/Area Number |
08F08428
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
江崎 文一 Okayama University, 資源生物科学研究所, 准教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
KOTTAPALLI J 岡山大学, 資源生物科学研究所, 外国人特別研究員
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Keywords | 有用野生植物 / 多種環境ストレス / 耐性機構 / 耐性遺伝子 / 金属ストレス / 酸化ストレス / 遺伝子発現応答機構 / メリケンカルカヤ |
Research Abstract |
1)重金属集積植物の解析 重金属を高集積するような耐性植物を選抜、検索するために、メリケンカルカヤ、ススキ、イヌビエなどの6種の野生植物に対してCd,Cu,Znなどの重金属ストレスを付加し、植物体内への集積の状況や同時に発生する酸化ストレス(脂質酸化物の蓄積)の状況を経時的に測定している。現在も継続して解析中である。 2)メリケンカルカヤの示す多種のストレス耐性機構の解明 メリケンカルカヤは、Al,Znなどの金属ストレスやH_2O_2、diamideなどの酸化ストレスに対して耐性を示す。そこでこの多種耐性機構に関連すると考えられる遺伝子群の単離と解析を試みた。まずAlストレスを付与したメリケンカルカヤから全RNAを抽出し、逆転写によりcDNAを調製しcDNA libraryを構築した。さらにlibraryからAl,Cd,Zn,diamide,H_2O_2等に耐性を示すクローンの単離を行った。その結果、其々のストレスに対していくつかのクルーンが得られたので、さらにその耐性について再現性を確認した。さらに挿入されていたcDNA断片に関して塩基配列を決定し、その機能の推定を行ったところ,AL3A-4クローンについては、SAMS(S-adenosyl methionine synthetase)遺伝子であることが明らかとなった。しかし、残りのクローンついてunknown proteinであった。SAMS遺伝子の完全長cDNAを得て、これを導入した酵母形質転換体についても感受性試験を行った。その結果、この形質転換体も金属ストレス、酸化ストレスに広範囲に耐性を示した。Kottapali博士は、この江崎の研究の一部を今回担当した。
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Research Products
(8 results)