2008 Fiscal Year Annual Research Report
銅鉱山性荒廃地における菌根菌の群集構造と機能に関する研究
Project/Area Number |
08F08432
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
練 春蘭 The University of Tokyo, アジア生物資源環境研究センター, 准教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
CHEN Yahua 東京大学, アジア生物資源環境研究センター, 外国人特別研究員
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Keywords | 銅鉱山性荒廃地 / 菌根菌 / 共生系 / 重金属汚染 / 菌根菌群集構造 / 樹木 |
Research Abstract |
1.銅鉱山性荒廃地に生育する樹木と共生する菌根菌の群集構造を明らかにするため、中国江蘇省の湯山市銅鉱山性荒廃地において馬尾松とQuercus fabriから菌根を分離した。現在、サンプリングした菌根菌をDNA解析し、種を同定している。また、人工的に育成した当年生の実生を現地に植え、その生存と菌根形成の追跡調査を行っている。 2.樹木の重金属耐性促進の生理的メカニズムと共生する菌根菌の影響を明らかにするため、以下の実験を行った。 (1)樹木に異なる菌根菌を接種するため、18種の外生菌根菌をプレートで培養し、準備した。 (2)菌根菌に感染しやすいため、より多く発根するアカマツ実生の育成方法を検討した。その結果、実生の根の基部から主根を切り除い、より多くの根数を得ることがわかった。 (3)菌根菌未感染のアカマツの成長に対する銅ストレスの影響を調べた。Cu処理の時間が短かったため、アカマツ実生の成長に125〜1000mg Cu/kg DW soilまでのCu処理による影響が認められなった。
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