2010 Fiscal Year Annual Research Report
クルマエビウイルス感染症発症メカニズムに関する研究
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08F08434
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Research Institution | Tokyo University of Marine Science and Technology |
Principal Investigator |
廣野 育生 東京海洋大学, 海洋科学技術研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
DANG Lua Thi 東京海洋大学, 海洋科学技術研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | クルマエビ / WSV / ホワトスポットウイルス / ゲノム / RNA干渉 / 免疫 / 生体防御 / 温度感受性 |
Research Abstract |
我々はこれまでにクルマエビのゲノムについて研究を進めており、その中で、クルマエビゲノム上にホワイトスポットウイルス(WSSV)の機能未知の遺伝子が多コピーで存在することをみつけた。本研究では、これら遺伝子がWSSV感染と病原性発揮に関連しているのか等の機能解明を行うことを目的とし、今年度は、クルマエビゲノム上に新たに存在を確認したWSV類似遺伝子およびWSSVのゲノム上に存在する遺伝子の機能阻害をRNA干渉法により行い解析した。試験には主に10-15グラムのクルマエビを使用し、飼育水温は25℃に設定し、飼育水循環式により行った。昨年度に引き続き、クルマエビゲノム上に存在するWSSVの機能未知遺伝子ホモログの発現についてRT-PCRにより詳細に解析したところ、これら遺伝子はWSSV感染により上昇することがわかり、WSV感染との関係が強く示唆された。次いで、クルマエビゲノム上に存在するWSSVの機能未知遺伝子ホモログのうち2種類について、その発現をRNA干渉法によりノックダウンした場合、WSV感染に強く関係はしないことが示唆された。WSSVの遺伝子についても同様にノックダウンをしたところ、2種類の遺伝子いずれをノックダウンしてもクルマエビ体内におけるウイルスの増殖がみられなくなったことから、クルマエビゲノム上に存在するWSVの機能未知遺伝子ホモログのWSSVがコードする遺伝子の産物はウイルスの感染あるいは増殖に重要であることが明らかとなった。
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Research Products
(3 results)