2009 Fiscal Year Annual Research Report
熱帯域の河川流域における環境劣化と保全対策に関する研究
Project/Area Number |
08F08440
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture |
Principal Investigator |
三原 真智人 Tokyo University of Agriculture, 地域環境科学部, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
MUHAMMAD Aqil 東京農業大学, 地域環境科学部, 外国人特別研究員
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Keywords | 熱帯流域 / 環境保全 / モデリング / 普及 |
Research Abstract |
インドネシアでは232以上もの河川流域において環境劣化が進行しているが、その中でもベンガワンソロ流域は過去10年間における急速な森林伐採とともに、森林から農地や住宅への土地利用の転換が急速に進んでおり、環境劣化の深刻な流域の一つに挙げられている。 GISやリモートセンシング技術を活用して、ベンガワンソロ流域における土壌侵食の原因および土壌劣化の評価に取り組んでいる6これまでの研究の結果、流域全面積の約36%は年間60t/haを超える深刻な土壌侵食を生じていると評価でき、特に急傾斜地での農地開発は土壌劣化を加速させていることが明らかとなった。土壌劣化や土地生産性の低下を削減していくことを目的に、保全地域の特定とともに、土壌・水保全対策の施用に向けた土地保全マップを作成した。この保全マップは行政機関のみならず、学校においても土壌・水保全に関する教育プログラムとして使用できる。更に、このプログラムは農家における環境意識や知識の向上にも寄与できるものと考えられる。
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