2008 Fiscal Year Annual Research Report
原始卵胞内卵母細胞の活性化における細胞周期制御分子の関与
Project/Area Number |
08F08443
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
宮野 隆 Kobe University, 農学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
MONIRUZZAMAN M 神戸大学, 農学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 卵母細胞 / 原始卵胞 / 卵巣 / サイクリンD |
Research Abstract |
家畜の原始卵胞内の卵母細胞の発育開始を制御する機構に関してはほとんど知られていない。新生仔の卵巣内の卵母細胞は,異種移植によって比較的早期に発育を開始するのに対して,成体の卵巣内の原始卵胞内の卵母細胞が発育を開始には長期間を要する。本研究では,新生仔ブタおよび成体ブタの卵巣内の原始卵胞内の卵母細胞におけるサイクリンD1,サイクリンD2,サイクリンD3およびサイクリン依存性キナーゼインヒビター(p21およびp27)の発現を,免疫組織学的およびウエスタンブロットによって調べ,これらの分子の卵母細胞の発育開始における機能の解析を開始した。 1)p21およびp27は,新生仔および成体の原始卵胞内の卵母細胞に同程度発現していた。 2)サイクリンD1は原始卵胞内の卵母細胞には発現していなかったが,卵巣の体細胞には発現しており,その程度は新生仔および成体で同様であった。 3)サイクリンD2およびサイクリンD3は,原始卵胞内の卵母細胞に発現していたが,その発現は新生仔卵巣において強かった。
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Research Products
(2 results)