2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08F08461
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
本庶 佑 Kyoto University, 医学研究科, 客員教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
TAO Zhimin 京都大学, 医学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 抗体遺伝子 / ゲノム不安定 / UV架橋 / 免疫沈降 / マイクロアレイ |
Research Abstract |
Tao氏は、AIDによるDNA切断部位を検出するためにAIDの強発現によって生ずる断端をterminal deoxytransferaseやT4 DNA polymeraseを用いたbiotin-dUTPで標識する方法を確立し、この断片をストレプトアビジンで回収した。さらにゲノム上の部位をtiling arrayで検索し、そのポジションの同定を行なった。さらにこのDNA塩基配列を決定する予定であったが、途中で帰国せざるを得なくなった。しかし、この研究は別の大学院学生が引き継ぎ、近い将来に発表論文としてまとめることが可能になると思われる。第二に小麦胚芽を用いた細胞系でAIDを大量に作成し、試験管内でDNA脱アミノ活性を指標に化合物ライブラリーのスクリーニングを行なう予定であった。来日以来、AIDの大量発現、DNA脱アミノ活性の構築等を完了し、スクリーニングに移る予定であったが、これも途中で停止となった。このプロジェクトは製薬企業との共同研究として今後も継続し、なんらかの成果を得たいと考えている。以上、いずれも予備実験を完了し、具体的なデータの作成に移る時点で母国より大変良いpermanent positionのofferがあり、彼は帰国した。優秀なポスドクであり大変残念であったが、やむ終えないことと考えた。
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