2009 Fiscal Year Annual Research Report
免疫制御機構再構築による炎症性腸疾患の生物学的治療法の開発の研究
Project/Area Number |
08F08462
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
吉開 泰信 Kyushu University, 生体防御医学研究所, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
SUN X 生体防御医学研究所, 外国人特別研究員
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Keywords | CD30ligand / 炎症性腸疾患モデル / Th1 / Th17 / T細胞機能分化 |
Research Abstract |
TNFファミリーのCD30Lは樹状細胞、活性化B細胞のみならず活性化T細胞に多く発現され、そのレセプターであるCD30は活性化T細胞に発現されていることから、T細胞機能分化や増殖促進、維持に関与していると考えられる。我々はすでにマウス炎症性腸炎モデルにおいてTh1型ハプテン誘導性腸炎(trinitrobenzene sulfonic acid(TNBS)-induced colitis)がCD30LKOマウスでは軽減し、Th2型であるオキザゾロン誘導腸炎(oxazolone(OXA)-induced colitis)が悪化することを報告した(Gastroeaterology. 143 : 447-458, 2008)。CD30L/CD30シグナリングがTh1/Th2応答を抑制していることが考えられる。今回、我々はCD30LKOマウスおよびCD30KOを用いたin vitroでのT細胞の機能分化実験でCD30L/CD30シグナルがTh17細胞の産生に重要であることを見いだした。さらにTh1細胞とTh17細胞が病態形成に関与するデキストラン硫酸誘導腸炎(dextran sulphate sodium(DSS)-induced colitis)とCD45RB陽性CD4T細胞移入SCIDマウスの腸炎におけるTh1/Th17細胞分化におけるCD30L/CD30の役割を検討したところ、腸管粘膜におけるTh1応答だけではなく、Th17応答も制御することが明らかとなった。またCD30L/CD30シグナルを抑制する可溶性CD30Igの投与で、DSS誘導腸炎を抑制することに成功した。(J. Immunol. in revision 2010)
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Research Products
(3 results)