2009 Fiscal Year Annual Research Report
実環境情報サービスのためのユビキタス音声認識技術の研究開発
Project/Area Number |
08F08505
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
児島 宏明 National Institute of Advanced Industrial Science and Technology, 情報技術研究部門, 主任研究員
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
SUK Soo-young 独立行政法人産業技術総合研究所, 情報技術研究部門, 外国人特別研究員
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Keywords | 音声認識 / ユビキタス / センサ / 遠隔マイク / 家電操作 |
Research Abstract |
実環境に実用的になる音声認識の実現を目指して、ユビキタス音声認識技術の研究開発を行った。そのために解決するべきコア技術として、a)平均的でない声にも適応できる技術、b)雑音による悪影響を受けにくくする技術、c)ユーザの状況に応じて必要な機能をシステムが把握して適切に音声コマンドと対応付ける技術、の3点に的を絞り研究開発を進めた。平成21年度は、より実際の生活空間に近い実験環境を構築して、より大規模に配置したセンサによるデータ収集と検証実験を進めた。前年度に開発した遠隔マイクでも雑音の影響を抑制するための要素技術について、改良を進め、複数のマイクや携帯電話からの音声情報と、他のセンサからの情報を統合し、ユーザの意図とセンサ情報との関連性を抽出するための手法の開発を行った。さらに、それらを複数の音声認識システムに適用して並行的に処理を実行した上で、それらの結果を統合して最終的な結果を得る手法を開発した。また、部屋の状況や利用したい機器の種類などユーザの要望に応じてカスタマイズが容易にできるように、ユーザインタフェースを改良し、操作対象となる家電装置やマイクなどの位置を画面上でアイコンを動かすことにより容易に設定可能なシステムを実現した。これらの手法を総合的に実装し、家電などの機器を効率的に操作可能なデモシステムを構築した。そのために、産総研内の実験室に家電機器等を配置してより実際の生活に近い模擬的な生活空間を構築し、そこに複数のマイクやセンサを配置して、実験や評価を行った。その結果をフィードバックしながら改良を進め、手法の有効性を確認した。
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Research Products
(3 results)