2008 Fiscal Year Annual Research Report
落花生の連鎖地図の作成とオレイン酸含有量に関わる選抜マーカーの同定
Project/Area Number |
08F08617
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Research Institution | Kazusa DNA Research Institute |
Principal Investigator |
磯部 祥子 Kazusa DNA Research Institute, 植物ゲノム研究部, 主任研究員
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
KOILKONDA Padmalatha 財団法人かずさDNA研究所, 植物ゲノム研究部, 外国人特別研究員
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Keywords | 落花生 / DNA / オレイン酸 / 連鎖地図 / 選抜マーカー / マイクロサテライト |
Research Abstract |
落花生種子中に含まれる脂肪酸は通常型ではオレイン酸とリノール酸がそれぞれ50%ずつ占める。通常型の落花生で農業形質に優れる「ナカテユタカ」にオレイン酸含有量がほぼ100%である「八I-0311」を交配したF_1に由来するF_2集団188個体をを解析集団として、落花生子実中における落花生のオレイン酸含有量の遺伝解析を行った。 本年度は落花生のEST(Expressed Sequence Tag)に由来するマイクロサテライトマーカー(以下EST-SSRマーカー)3188,落花生ゲノムSSR濃縮ライブラリーに由来するマイクロサテライトマーカー(以下ゲノムSSRマーカー)714および既報のマイクロサテライトマーカー648を用いて両親間で多型を検出するマーカーのスクリーニングを10%アクリルアミドゲルを用いて行った。 その結果、EST-SSRマーカーは90,ゲノムSSRマーカーは50,既報のマイクロサテライトマーカーは249が両親間で多型を示した。これらのマーカーを用いてF_26個体で多型解析を行ったところ、合計64マーカーF_2個体間で多型が分離した。現在、F_2188個体で多型性の解析を行っている。 また、F_2集団種子のオレイン酸とリノール含有量を測定したところ、188個体中8個体が高いオレイン酸/リノール酸含有比を示した。またオレイン酸/リノール酸含有比はF_2集団において二項分布したことから、脂肪酸組成を支配する遺伝子は主働遺伝子である可能性が示唆された。
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