2008 Fiscal Year Annual Research Report
RNA干渉法を用いたウイルス抵抗性イネの作出とその抵抗性機構の解析
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08F08618
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Research Institution | National Agricultural Research Organization |
Principal Investigator |
笹谷 孝英 National Agricultural Research Organization, 中央農業総合研究センター・昆虫等媒介病害研究チーム, 主任研究員
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
LE Dung Tien 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 中央農業総合研究センター・昆虫等媒介病害研究チーム, 外国人特別研究員
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Keywords | イネラギッドスタントウイルス / イネグラッシースタントウイルス / RNA干渉法 / 遺伝子組換えイネ |
Research Abstract |
現在、ベトナムをはじめとする東南アジア全域においてイネラギッドスタントウイルス(RRSV)およびイネグラッシースタントウイルス(RGSV)が大発生し、東南アジアの食料安定生産に影響を及ぼしている。ウイルス病の防除には抵抗性品種を用いることが有効な方法であるが、両ウイルスに対する有望な抵抗性品種は存在しない。RNA干渉法はウイルス遺伝子の発現を抑制する有効な方法であり、特に、ウイルス感染の初期に発現するウイルス遺伝子をRNA干渉法で抑制すると、強いウイルス抵抗性を示すことが知られている。そこで、RNA干渉法を用いた遺伝子組換えウイルス抵抗性イネの開発を試みる。 RRSVは12の遺伝子、RGSVは12種の遺伝子を持っているので、形質転換率の高いイネ品種日本晴を用いて、RRSVおよびRSGVの各遺伝子を個々に抑制する組換えイネを作出し、作出した組換えイネについてウイルスの抑制遺伝子と抵抗性の関連性を明らかにする。本年度は、RRSVあるいはRGSV感染イネからRNAを抽出し、RRSVの12遺伝子あるいはRGSVの12遺伝子の5'末端の500塩基をそれぞれ増幅するプライマーを用いてRT-PCRを行って、目的の遺伝子を増幅した。増幅したPCR断片をRNA干渉を誘導するpANDAベクターにそれぞれ導入し、合計24種のベクターを作製した。定法に従ってアグロバクテリウムを介してイネの日本晴に形質転換後、現在、再生個体を得るために培地上で培養を行っている。
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