2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08F08624
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
貫名 信行 The Institute of Physical and Chemical Research, 病因遺伝子研究グループ, グループディレクター
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
GOSWAMI Anand 独立行政法人理化学研究所, 構造神経病理研究チーム, 外国人特別研究員
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Keywords | ハンチントン病 / ポリグルタミン / CAGリピート / 凝集体 / 蛋白分解 |
Research Abstract |
ハンチントン病はその遺伝子ハンチンチンのエキソン1に存在するCAGリピートの伸長によって引き起こされる常染色体優性遺伝子疾患である。その病理学的特徴は伸長したCAGリピートの翻訳産物である伸長したポリグルタミンを含む遺伝子産物の核内封入体の形成であり、この病理学的特徴は他のCAGリピート病と共通し、これらはポリグルタミン病と総称される。 本研究ではポルグルタミン病における封入体(凝集体)形成に着目し、これを制御する薬物を生薬スクリーニングによって同定することにより、疾患発症を制御する治療を確立しようというものである。また薬剤の分子標的を同定することにより、標的分子からさらに病態カスケードを明らかにすることも目的とする。 1)当研究室において以前から使用している細胞モデル系(ハンチンチンエキソン1+EGFPを誘導的に発現するマウス神経芽細胞Neuro2a細胞を用いる)をもちいて、ArrayScanをもちいてhighthroughputのアッセイ系を組んだ。 2)この系によって漢方薬やタイの生薬のスクリーニングを行った。 3)スクリーニングによって同定された薬剤の作用機序について、転写に影響しているものは除いた。(転写に影響して凝集体産生を減らしている場合はその後の効果が期待できないため) 4)正常長ポリグルタミンへの影響を検討し、影響のないものを選んだ。 5)選択された薬剤について作用点がどこかをin vitroで検討した。 6)マウスin vivoでの検討を開始した。 研究は順調に進展しており、効果の認められる薬剤の一つに関してはその作用点を明らかにしつつある。
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Research Products
(3 results)