2010 Fiscal Year Annual Research Report
電気化学法と生物学的方法の複合化による埋立浸出水の高度処理
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08F08712
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
李 玉友 東北大学, 大学院・環境科学研究科, 准教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
WANG Aimin 東北大学, 大学院・環境科学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 埋立浸出水 / 生分解性 / 促進酸化 / 電気化学酸化 / フェントン酸化 / 電気フェントン酸化 / 抗生物質 / BOD |
Research Abstract |
従来,物理化学的方法および生物学的方法による埋立浸出水の処理方法が検討されてきたが,それらの方法には,技術的・経済的問題が存在するため,効果的な処理プロセスは確立されていない。近年、生物学的に分解しにくい医薬品などの処理が注目されている。本研究では,様々な電気化学的処理方法(電気フェントン酸化法、光電気フェントン酸化法および太陽光電気フェントン酸化法)と生物処理の組合せによる難生物分解物質の分解および生分解性改質について研究を行った。具体的な成果は次の通りである。 (1)光電気フェントン(PEF)処理による難生物分解物質の完全な無機化 ACF陰極およびUVA(365nm)照射を利用するPEF法による濃度の300mgL^<-1>のスルファメトキサゾール(SMX : sulfamethoxazole)の無機化を調べた。AO, AO-EH_2O_2, AO-EH_2O_2-UVA, EFとPEF処理など様々な方法での無機化を比較した。AO処理法ではSMXがわずかに無機化され、TOC除去率が5.3%だけであった。PEF処理によるSMXの完全分解を実現できた。すべての酸化中間物と最終産物を考慮してSMXのPEF分解処理におけるOHとUVAによる酸化・無機化のメカニズムを提案した。 (2)電気フェントン(EF)酸化法によるSMXの生物分解性の改善 EF処理法を難分解性の抗生物質SMX廃水の生物処理性を改善するための前処理法と位置づけてEF処理による生分解性の変化を調べた。その結果、EF処理によるCOD除去がAO処理法およびAO-EH_2O_2処理法より高いことが分かった。また、EF処理法を前処理とすることで、SMXの生物分解性が大きく改善されることが明かになった。
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Research Products
(3 results)