2008 Fiscal Year Annual Research Report
紫外透光性ポリマーへのレザーによるバイオフォトニックマイクロチップの作成
Project/Area Number |
08F08719
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
杉岡 幸次 The Institute of Physical and Chemical Research, 緑川レーザー物理工学研究室, 専任研究員
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
BERE Szabolks 独立行政法人理化学研究所, 緑川レーザー物理工学研究室, 外国人特別研究員
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Keywords | F_2レーザー / 紫外透光性ポリマー / バイオマイクロチップ / フェムト秒レーザー / 感光性ガラス / 3次元加工 / 中空マイクロ構造 / CYTOP |
Research Abstract |
近年、バイオ細胞の培養および分析、診断、観察を1枚のマイクロチップ上で行う試みが盛んになっている。本研究の目的は、このような高機能・高性能バイオ化学分析用マイクロチップを実現するためのレーザー加工技術を確立することにある。マイクロチップにおける分析、診断には紫外線を用いる場合が多々あり、マイクロチップの材料として紫外域に透明な材料を用いることが望まれている。本研究ではこれまでに、紫外域に透明なアモルファスフッ素樹脂であるCYTOPに対し、強い吸収のある波長157nmのF_2レーザーを用いて表面改質を行うことにより、バイオ細胞を空間選択的にCYTOP表面に培養する技術を開発した。さらにCYTOPの任意の位置に選択培養された細胞を分析、あるいは刺激することを目的とし、フェムト秒レーザーを用いて紫外光を伝送できる光導波路をCYTOP内部に描画する技術の開発にも成功した。一方、紫外透光性ポリマーとは別のバイオマイクロチップ用プラットホームとして新たに感光性ガラスを見いだした。この感光性ガラスに対して、波長775nmのフェムト秒レーザーを用い、3次元中空マイクロ構造を直接ガラス内部に形成する技術を開発した。具体的には、フェムト秒レーザー直描プロセス後熱処理を行うことによってガラス内部の3次元改質を行い、その後フッ酸エッチングによって改質領域を選択的に除去する。その結果ガラス内部への中空マイクロ構造構築により、3次元マイクロ流体構造およびマイクロ光学素子の作成を実現した。
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Research Products
(2 results)