2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08F08758
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Research Institution | Teikyo University of Science & Technology |
Principal Investigator |
田畑 満生 Teikyo University of Science & Technology, こども学部, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
JAMES Flood Matthew 帝京科学大学, こども学部, 外国人特別研究員
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Keywords | 自発摂餌 / ニジマス / イワナ / 混養 |
Research Abstract |
1.「空腹からの解放」実験 自発摂餌式給餌法を用いた魚類飼育では、魚が自らスイッチを起動して摂餌するため、機械式給餌法に比して群れ全体の食欲は満たされるものの、スイッチ起動回数が少ない魚種は導入が困難である。そこで、スイッチ起動回数が多い魚種と混養することにより、導入困難な魚種の摂餌量を改善し、動物福祉五原則の「空腹からの解放」を図るための実験を行った。 本実験では、自発摂餌に適しているニジマス100尾(体重51.9±21.2g、体長16.0±7.7cm)と、スイッチ起動の少ないイワナ100尾(体重62.7±19.6g、体長18.0±5.9cm)を用いて混養実験を行った。実験群は、ニジマスのみ20尾からなるI群(280L実験水槽3基)、イワナのみ20尾からなるII群(実験水槽3基)、ニジマスとイワナ各10尾ずつからなるIII群(混養実験水槽4基)とし、LD12:12、水温15℃のもとで実験した。 その結果、イワナのみのII群はほとんど自発摂餌が行われず、摂餌量が極端に少なかった。一方、ニジマスのみのI群と両魚種混養のIII群の摂餌量はII群に対して有意に多かった。しかし、I群とIII群間で摂餌量に有意差は認められなかった。II群のニジマス数はI群のニジフスの半数であるが、I群とII群間で摂餌量に有意差が認められないことから、イワナはニジマスとの混養により「空腹からの解放」が行われていることが明らかになった。 2.「不快からの解放」実験 飼育環境を改善することにより、飼育魚の快適性増加のための実験を行う。現有の飼育容積可変型水槽を用いて、飼育魚に接触せずに水槽容積を変更することにより、自発摂餌活動を指標にした「不快からの解放」実験を行う。 本実験は現在進行中であり、実験はまだ完了していない。
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Research Products
(2 results)