2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08F08801
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
伊原 学 Tokyo Institute of Technology, 炭素循環エネルギー研究センター, 准教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
LOEW Noya 東京工業大学, 炭素循環エネルギー研究センター, 外国人特別研究員
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Keywords | 色素増感太陽電池 / 表面プラズモン / 銀ナノ粒子 / 表面修飾物 |
Research Abstract |
太陽電池は太陽光のエネルギーを吸収し電力に変換するシステムであり、排ガスの生成が全くなくクリーンな発電システムとして知られている。また、太陽電池作製時のエネルギー使用を考慮しても、単位発電量あたりに放出する全二酸化炭素放出量は充分に少なく、地球温暖化抑制技術として大きな役割を果たすことが期待できる。しかし、現在までに太陽電池が住宅などの分散型発電システムとしてあまり普及していない最大の原因の一つに、高い製造コストが挙げられる。太陽電池の開発は効率も考慮した単位発電量あたりの生産コストをいかに低くするかが鍵となる。 本研究では、金属ナノ粒子による局在表面プラズモンを利用した太陽電池の効率化を目的とする。それにより、単位発電量あたりの生産コスト低減を目指している。 本年度は、下記のような研究を行った。 1.湿式法によって銀ナノ粒子を合成し、評価した。 2.置換法によってバイオ形表面修飾物を銀ナノ粒子に修飾し、その光学特性を評価した。 3.色素増感太陽電池の膜厚および多孔質構造依存性を調べた。(光吸収スペクトル、外部量子収率の波長依存性、電流電圧特性の測定と変換効率の算出等) 4.暗条件下順バイアス印可インピーダンス法を用いて、上記3で作成した太陽電池の電荷移動過程を評価し、発電効率を支配する要因について検討した。
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Research Products
(1 results)