2008 Fiscal Year Annual Research Report
脳波・fMRI測定を用いたフリッカー光刺激に対する脳神経回路ダイナミクスの解析とそのブレインマシンインターフェイスへの応用
Project/Area Number |
08F08811
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
山口 陽子 The Institute of Physical and Chemical Research, 創発知能ダイナミクス研究チーム, チームリーダー
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
MAURICE ep Vialatte Monique 独立行政法人理化学研究所, 創発知能ダイナミクス研究チーム, 外国人特別研究員
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Keywords | SSVEP / EEG / fMRI / Visual system / Flickering stimulation / Neurodynamics |
Research Abstract |
一定周期で点滅する光刺激をあたえた場合、光と同じ周期の活動SSVEP(フリッカー光刺激)が脳神経系に現れることは知られており、ブレインマシンインターフェイスや、てんかん発作の解明のために用いられてはいるものの、その詳細はまだ解明されていない。 本研究ではSSVEPを定量的に解析してその神経基盤と応答性とを解明することにある。本研究課題の作業仮説となるのは、フリッカー刺激下で、背景神経活動と刺激に誘起される活動がそれぞれに異なった振幅で変動することであり、それらの成分を分けて取り出すことを目指している。 本年度は主に実験系を確立することを目標とした。 第一段階としてEEG(Electroencephalogram)とfMRI(functional Magnetic Resonance Imaging)実験を合わせて始め、フリッカー光刺激(SSVEP)下でのヒト脳視覚系を、1から100ヘルツの刺激を与えて調べた。これまでに測定装置、刺激呈示プログラム、脳波実験用およびfMRI実験用の課題の設定などをすませることができた。被験者4人に対してすでにfMRI測定を実施し、データをとることができた。さらに合計10人の被験者でfMRIとEEG実験を平成21年3月末前までに実施する予定である。 以上、本年度は当初の研究目的を達成することに成功し、データ解析についても着手する段階にあり、引き続き研究を進めている。
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Research Products
(3 results)