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2008 Fiscal Year Annual Research Report

地球温暖化に応じてのグリーンランドの氷床の急速で動的な変化のシミュレーション

Research Project

Project/Area Number 08F08821
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

GREVE R・G  Hokkaido University, 低温科学研究所, 教授

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) SEDDIK Hakime  北海道大学, 低温科学研究所, 外国人特別研究員
Keywords氷床 / 氷河 / 氷流動 / 動力学 / 地球温暖化 / 海水準上昇 / グリーンランド / モデリング
Research Abstract

フィンランドのCSC(IT Center for Science,Espoo)に所属するThomas Zwinger博士、およびフランスのLGGE(Laboratory of Glaciology and Environmental Geophysics in Grenoble)に所属するOlivier Gagliardini博士との協力により、無償で公開されている有限要素法ソフトウェアElmerを利用してストークス方程式を解くElmer/Iceをグリーンランド氷床に適用した。大スケールの有限要素メッシュを作成し、現在の氷床形状における流動速度と氷温分布を数値計算によって求めた。その結果得られた表面流動速度は、浅層近似に基づいた数値モデルSICOPOLISの計算結果、およびBamberら(2001;J.Geophys.Res.106,33773-33780)によって計算されたバランス速度と概ね良く一致した。特に主要な氷流や氷河に関しては、実際よりやや広範囲に広がってはいるものの、その位置を正確に再現することに成功した。明らかになった問題点は、底面流動を導入すると顕在化する底面温度の不安定性である。(i)表面形状の平滑化、(ii)氷床周縁部における有限要素メッシュの高密度化を行ったものの、この問題は解決されなかった。氷温計算にエンタルピー勾配法を導入することが解決につながると考えており(Aschwanden and Blatter,2009;J.Geophys.Res.114,F0102)、今後の検討課題である。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Remarks (1 results)

  • [Remarks]

    • URL

      http://wwwice.lowtem.hokudai.ac.jp/~greve/rapidyn/

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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