2008 Fiscal Year Annual Research Report
琉球列島の礁斜面下部にみられる造礁サンゴ群集に関する研究
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08F08822
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
徳山 英一 The University of Tokyo, 海洋研究所, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
HUMBLET Marc Andre 東京大学, 海洋研究所, 外国人特別研究員
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Keywords | 琉球列島 / 更新世 / サンゴ / 古環境 |
Research Abstract |
2009年2月11日〜27日にかけて、沖縄県の瀬底島と古宇利島にて野外調査を行った。調査ではサンゴ礁由来の石灰岩を1〜12m^2サイズの12区画に区分し、それぞれの区画について、できる限り詳細なサンゴ種の同定に基づき更新世のサンゴのスケッチを行った。その後、これら計12区画から得られたデータについて、分類学的特色およびサンゴ群集の類似性によって集計し、層序学的分類を行った。また、今後の解析のため、サンゴの写真撮影およびサンプル採取も行い、有孔虫群集解析のための堆積物試料も採取した。 解析の結果、本調査域の古海洋環境は、浅い上部礁斜面(upper reef slope)からより深い前礁(fore reef)にまで渡っていた。Porites sp.の大型塊状群集は瀬底島にて多く見られ、その存在量と分布域は当時の海洋環境が10mよりも浅海であったことを示す。一方、より深部である前礁のサンゴ群集については、古宇利島にて調査を行ったが、興味深いことに、この群集の形態および分類学的特徴は、これまでに伊良部島にて報告された更新世のものと良く一致していた。また、瀬底島と古宇利島のそれぞれ一つの露頭について、堆積相と分類学的形態において明らかな垂直変化が見られたため、今後更にサンプルを採取し、詳細な検討を行う必要があるだろう。尚、2009年3月3日〜7日にかけて、更新統の琉球層群の層序ならびに岩石に関する追加調査を、沖縄本晶中部にて行なった。
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Research Products
(2 results)