2009 Fiscal Year Annual Research Report
日本とイタリアにおけるオリエンタリズム、自己オリエンタリズム、オクシデンタリズム
Project/Area Number |
08F08823
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
伊藤 公雄 Kyoto University, 文学研究科, 教授
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三宅 俊夫 京都大学, 文学研究科, 外国人特別研究員
|
Keywords | オクシデンタリズム / オリエンタリズム / 自己オリエンタリズム / イタリア / 日本 |
Research Abstract |
研究実施計画に基づき、まず、戦前から戦後にかけての日本社会におけるオクシデンタリズムについての文献収集と分析を、受け入れ教授の伊藤公雄のアドバイスを受けつつ進めました。前年度、特に消費文化とポピュラー文化のグローバル化について検討を加えることで、近年の日本におけるイタリアイメージの形成について、考察を進めた。 その成果はイタリアン・カルチュラル・スタディーズ学会で発表します("Italy Made in Japan : Occidentalism,Self-Orientalism and Italianism in Japan",Dartmouth College 2010.05.08)。また、日独伊3国同盟を擬人化した『ヘタリアAxis Powers』という人気マンガを分析し、その成果はカルチュラル・タイフーン2010学会で紹介します("Revisiting Japanese Occidentalism via Hetalia Axis Powers : Nation Anthropomorphism and Sexualized Parody in otaku/yaoi Subcultures,駒澤大学、2010.07.04~07)。 さらに、ミヤケが進めてきたオクシデンタリズムと自己オリエンタリズムの交錯について、収集した資料等を活用しつつ、これまでミヤケが発表してきた論文を対象に再検討を行い、論文の修正点や改正点を洗い出す。その成果は、"L'Occidente el'Italia in Giappone. Occidentalismo,italianismo e auto-orientalismo"(日本における「西洋」と「イタリア」:オクシデンタリズム、オリエンタリズム、自己オリエンタリズム)と題して、2011年に刊行される予定の図書にまとめる。
|
Research Products
(6 results)