2008 Fiscal Year Annual Research Report
U4 snRNAのスプライシングと細胞周期制御における分子機能の解明
Project/Area Number |
08J00392
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
知念 まどか Kumamoto University, 自然科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | U4 snRNA / スプライシング / 分裂酵母 / ヘテロクロマチン / RNAi |
Research Abstract |
私は分裂酵母のスプライシング変異株の一つであるpro13の解析を行っている。prp13変異株は細胞周期の異常が原因と思われる形態異常や核分裂の異常を示す。スプライシング反応と細胞周期及び核分裂の関連をさぐるため、今年度は以下の解析を行った。prp13変異株が染色体の分離異常を示す事がら、まずセントロメア領域のヘテロクロマチン化について解析を行った結果、prp13変異株ではセントロメア領域のヘテロクロマチン化に異常かおる事が分かった。分裂酵母のセントロメア領域のヘテロクロマチン化にはRNAi機構が関与していることが知られている。そこでRNAi関連機構とスプライシングの関連について解析を行った。その結果siRNAの前駆体であるセントロメア領域から転写されるnon-coding RNAの蓄積がprp13変異株において確認され、他のスプライシング変異株のいくつかでも確認された。また、スプライシング因子の一つであるPrp16pと、RNAi関連因子の一つであるCid12pが結合していることが免疫沈降実験により明らかとなった。さらにセントロメアnon-coding RNAがイントロンを保持し、スプライシングを受けるという事を初めて明らかにした。今年度得られた結果より、RNAi機構を通したスプライシング反応とセントロメア領域のヘテロクロマチン化との関連を強く示唆できた。今後はスプライシング因子によるクロマチン修飾を介した遺伝子発現制御という全く新しいメカニズムの解明に取り組む予定である。
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Research Products
(2 results)