2009 Fiscal Year Annual Research Report
強磁性FePtナノ粒子を用いたスピン制御素子の研究
Project/Area Number |
08J00422
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
玉田 芳紀 Kyoto University, 理学研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | 磁性ナノ粒子 / LB膜 / 磁化容易軸の配向 |
Research Abstract |
本研究は強磁性L10-FePtナノ粒子層を強磁性金属と金電極で挟み込んだ構造の新規スピントロニクスデバイスの作製を目指したものである。本年度は、我々の既に得ている新規物質、強磁性L10-FePtナノ粒子を金電極部に固定するための実験を、昨年度に引き続き行った。ナノ粒子を電極に固定する方法は様々報告されているが我々が注目したのは特殊な有機物である。この有機物を用いることによって、我々はナノ粒子を電極上へ固定することに成功し、さらにその磁化容易軸も配向させることに成功した。これらの結果はスピン依存伝導を用いたデバイスを作製する際に大変重要なもので、複数の学会においても発表を行った。今後は、これらの結果を論文としてもまとめていく予定である。 また、本研究では、鉄酸化物をシリカ被覆し、カルシウムハイドライドを用いて還元することによって、耐酸化性の強い、シリカに被覆された金属Feナノ粒子を合成することに成功した。この結果についても日本物理学会において発表を行った。
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Research Products
(4 results)