2009 Fiscal Year Annual Research Report
硬X線を用いた高感度全天サーベイによる隠された活動銀河核の探査とその構造の解明
Project/Area Number |
08J00601
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
江口 智士 Kyoto University, 理学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 活動銀河核 / 硬X線 / MAXI |
Research Abstract |
Swift/BAT硬X線全天サーベイは、15-200keVバンドで行われたサーベイで、新しいタイプの活動銀河核(AGN)が見つかっている。平成20年度に、私は6個のSwift/BAT AGNの「すざく」による追求観測のデータを解析し、うち3個について中心核が分厚いトーラスの谷に埋もれた新しいタイプであることを突き止めた。ただし単純化のために、トーラスを平面と仮定した。平成21年度はこの研究をさらに発展させ、より現実に近いと思われるトーラスの幾何構造を導入し、新しいタイプのAGNについて、我々の理解が本当に正しいのか検証を行っている。そのために、新たに2個swift/BAT AGNの「すざく」による追求観測のデータを解析し、新しいタイプのAGNのサンプル数を増やすことを行った。詳細な結果は、平成22年度中に査読論文および博士論文にまとめる予定である。 いっぽう、全天X線監視装置(MAXI)については、平成21年度には国際宇宙ステーションの日本の実験棟「きぼう」の船外プラットフォームへ実際に取り付けられ、観測が開始された。運用開始直後から様々な不具合に遭遇したが、その不具合対策に積極的に参加した。また、地上のデータ解析ソフトウェアの不具合の洗い出しおよび改修も行い、チームに対して多大な貢献を行った。
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Research Products
(2 results)