2008 Fiscal Year Annual Research Report
非線形光学効果を用いた超高速光アナログ/ディジタル変換に関する研究
Project/Area Number |
08J00819
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
三好 悠司 Osaka University, 大学院・工学研究科, 特別研究員(PD)
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Keywords | 光信号処理 / ディジタルーアナログ変換 / 非線形光学 |
Research Abstract |
光A/D変換器の動特性の確認実験及び入力部の増幅器や光サンプリング部分と接続した場合の動作特性の確認のため、原理確認実験を行った。この実験より、160ギガサンプル毎秒、4-bitの分解能を持つ光A/D変換器の動作確認に成功し、この成果についてはOptical Fiber Commurlication Conference and Exposition(OFC)において成果の発表を行った。また、動作速度と分解能の改善のため、非線形光ループミラーの改善方法について検討を進め、数値シミュレーションにより、ファイバのパラメータと使用する光パルスの波長とパルス幅、初期チャープ量などを検討し、従来の4-bitから倍の分解能を持つ5-bitの動作が可能な光A/D変換器に必要な非線形光ループミラーの設計を行い、その伝達関数についての原理確認実験を行った。原理確認実験では伝達関数に強度のばらつきが出るなどの課題は残されているが、5-bitの分解能を実現するために必要な8周期の伝達関数を確認することに成功した。この成果については国際会議LEOS Winter Topicals 2009で発表を行った。5-bitの分解能は光通信で用いられるディジタル信号処理による多値変調技術や分散補償技術等に求められる分解能であり、これを達成したことに意義は大きい。今後、100Gbps級の光ファイバ通信のディジタル信号処理への導入が期待される。
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Research Products
(2 results)