2008 Fiscal Year Annual Research Report
抗老化分子SIRT1活性調節による腎障害抑制への可能性の検討
Project/Area Number |
08J00825
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
久米 真司 Shiga University of Medical Science, 医学部, 特別研究員(PD)
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Keywords | 慢性腎臓病 / 老化 / ミトコンドリア / 低酸素 / オートファジー |
Research Abstract |
抗老化分子SIRT1に着目し、カロリー制限(CR)による腎障害抑制機構の解明を行い、SIRT1活性化による新たな加齢腎病変に対する治療戦略の可能性を検討した。加齢腎(24ヶ月齢マウス腎)では、SIRT1発現、活性の有意な低下とともにミトコンドリア異常(異常ミトコンドリアの蓄積およびミトコンドリア数の減少)を伴っており、これらの異常はCRにより改善した。SIRT1^<+/->マウスを用いた検討から、加齢腎でのミトコンドリア異常には、腎内低酸素状態でのautophagy低下、mitochondria biogenesis低下が関与し、その背景にはSIRT1活性の低下が関与しうる事、SIRT1はautophagy制御分子Bnip3の発現増強を介し、低酸素条件におけるautophagyを正に制御しうる事が明らかとなった。これらの結果から、SIRT1の低酸素状態でのautophagy制御という、新たなストレ応答機能としての役割が示されると共に、SIRT1が加齢腎病態の形成に深く関わるミトコンドリア異常の制御因子である事、その活性化が加齢病態のCR mimeticsとして働き、CRによる腎保護機構に係わり得る事が明らかとなった。
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Research Products
(3 results)