2008 Fiscal Year Annual Research Report
理科教育における科学論的内容に関するカリキュラム開発と学習指導の研究
Project/Area Number |
08J00845
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
鈴木 宏昭 University of Tsukuba, 大学院・人間総合科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | 理科教育 / Nature of Science |
Research Abstract |
近年の国際学力調査の結果から,日本の生徒は科学的知識などの理解度については高い数値を示しているが科学論的内容というべき"Nature of Science"についての理解が不十分であると指摘できる。こうした問題状況に対する解決策の一つとして,日本の理科カリキュラムに"Nature of Science"の内容を導入し,生徒たちに,こうした内容を直接的に教授することを挙げることができる。というのも,現在,欧米の国々の多くは,実際に,"Nature of Science"を内容として導入した理科カリキュラムが開発され,導入しているからである。このような国際的動向に鑑みると,日本も同様,理科カリキュラムに"Nature of Science"の内容を導入し,日本の生徒に"Nature of Science"の内容を教授することが有効であると考えられる。 そこで,本研究の目的は,日本の理科教育に"Nature of Science"の内容を導入することに関連した様々な課題を整理・解決することである。課題とは,例えば日本の理科教育に"Nature of Science"を導入する意義の明確化や,欧米の理科教育における"Nature of Science"の内容構成の解明,そして日本の理科教育における"Nature of Science"を導入したカリキュラム開発,さらには,"Nature of Science"の教授ストラテジーの開発を含めた学習指導方法の確立などがある。 特に平成20年度は、米国理科カリキュラム(初等及び中等前期教育段階)における"Nature of Science"の内容構成の特質、日本の中学生・高校生の"Nature of Science"対する認識等々を解明した。 (1)理科教育における"Nature of Science"の学習意義を文献調査から整理した。 (2)米国理科カリキュラムにおける"Nature of Science"の内容構成については,理科教科書の分析を中心に調査を行った。 (3)日本の中学生・高校生の"Nature of Science"の認識については、質問紙調査を中心にその現状を調査した。
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Research Products
(3 results)