2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08J00912
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
小林 知広 Osaka University, 工学研究科, 特別研究員(PD)
|
Keywords | 風洞実験 / CFD / LES / PIV / 自然通風 |
Research Abstract |
1.室内外流管におけるエネルギー消散量と輸送量の解明 2008年度に得られた簡易矩形モデルのCFD解析結果から流管内のエネルギーデータを解明し、様々な開口寸法条件において通風経路全体におけるエネルギーの流れを解明した。また、その成果は2009年8月に日本建築学会大会(仙台)、9月にHealthy Building Conference(Syracuse)で発表を行った。 2.独立住宅モデル周辺の速度場及び流管内エネルギー損失の解明 2008年度に行った独立住宅モデルを対象としたPIV実験に加え、実験を再現したCFD解析を行い、気流性状を明らかにすると共にCFD解析結果に基づいた流管解析を行い、独立住宅モデルでの流管内輸送エネルギーとそのエネルギー損失量を明らかにした。また、その成果の一部をRoomvent 2009(Busan)にて公表した。 3.集合住宅モデル内外における通風気流性状の解明 交付申請時は矩形室モデルの様々な風向下での通風性状を明らかにすることを想定したが、より現実的な建物形状での検討の必要性が高いと考えられたため、集合住宅を想定したモデルを検討対象として風洞実験を行った。実験は室内の静圧・風速測定に加え、PIVによる風速測定、5孔ピトー管による風向・風速・静圧の同時測定を行った。これらの特殊な流体測定法は当該研究のみならず、建築環境分野及び機械分野の研究にも役立つものであり、学術的意義も非常に大きい。その成果は2010年3月に空気調和・衛生工学会近畿支部で発表予定である。 4.高精度CFD解析を用いた通風気流場解析 2008年度までに行ったCFD解析は、傾向は良く再現されたものの、絶対的な精度が不足していたため、LESを用いた高精度解析を行った。これにより解析結果は飛躍的に向上し、今後の流管解析で実用的なエネルギー損失データを整備するに十分な結果が得られた。
|
Research Products
(8 results)