2009 Fiscal Year Annual Research Report
両親媒性フラーレンからなる二重膜ベシクルの表面化学修飾による物性制御
Project/Area Number |
08J00932
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
本間 達也 The University of Tokyo, 大学院・理学系, 特別研究員(DC1)
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Keywords | フラーレン / ベシクル / フルオラス / 撥水性 / 吸着剤 |
Research Abstract |
私は,本年度水溶性フルオラスフラーレンからなる二重膜ベシクルの固体基板上および溶液中での性質についての研究を行ってきた.高度にフッ素化された五重付加型フラーレンは塩基との反応の後,両親媒性を獲得することによって水溶化し,二重膜ベシクルを形成する,このベシクルは,水中でフルオラスな環境を呈示しており,その表面にフッ素化された分子を吸着し水溶化することができる.検討の結果,種々のフルオラス分子を吸着可能であり,水中の有害物質であるフロン等の吸着除去への応用が期待される.また,固体基板上で安定に存在することが,走査型電子顕微鏡によって明らかとなった.このべシクルは低い表面エネルギーを有するため,スピンコートするだけで,基板上によく分散し撥水表面を呈示する.この性質をいかした,あらたな塗布材料としての応用が期待できる.
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Research Products
(9 results)