2008 Fiscal Year Annual Research Report
圏論一の概念的手法に基づく、数理論理学の諸分科間の有機的関連による研究
Project/Area Number |
08J01064
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
佐藤 憲太郎 Kobe University, 自然科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | 弱い集合論 / 計算量 / 双模倣 / 部分構造論理 / 双対性 / 代数論理 |
Research Abstract |
欧州及び北来へのそれそれ一度すつの訪問の際の学会出度及ひ研究打合せや、来日外国人研究者の出席する国内の会合への積極的な出席により、海外の数多くの研究者と交流し、彼及び彼女らに報告者の研究を知ってもらうと共に本研究に非常に有益となる情報交換を行うことが出来た。特に欧州及び北米への訪問では、数理論理学の諸分科の著名な研究者の許に数日から一週間程度滞在し、報告者の研究のセミナー発表の外、ホスト研究者やその許に集まる若手研究者と、学会などの会合では不可能な深い学術的議論を交わすことが出来た。 本年度九月には、国内での開催ではあるが国際学会である10^<th> Asian Logic Conferenceに於いて、報告者の並行して行っている研究の内、代数と部分構造論理との間の関連に関する研究発表が行われか。 更に、昨年度に学術誌に投稿していた報告者の原著論文について、当該学術誌への掲載決定後の校正等を入念に行い、その甲斐あってか本年度二月に掲載に至った後も、現在まで重要な誤植は見つかっていない。 また昨年度より取り組んできた非常に弱い集合論と計算量理論の関係に関する研究では、当初目標としてきた成果がほぼ得られ、論文の草稿として纏めることが出来た。今後、当該分野の専門家の意見を聞き、それを反映させるなどの手直しをした上で雑誌に投稿する形で発表したい。この成果ほ、本研究の目指す有機的関連の中に、昨年度までの報告者の研究で含められていた諸分科の外に、又新たに分科である計算量理論を含めることが出来たという点でも、意義深いものである。
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Research Products
(2 results)