2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08J01124
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
田中 信行 Osaka University, 工学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 非接触センシング / 再生医療 / アクティブセンシング / ポイント型センシング / 引きつれ効果 / 逆問題 / 変形モデル / シミュレーション |
Research Abstract |
皮膚や心筋といった組織が機能不全に陥った際に,これらの機能回復のために自身の健常な細胞から作製した細胞シートを移植するという再生医療が行われている.本研究では,硬さによる細胞シートのバイアビリティ(生存能)評価のため,10μmオーダの厚さしかない細胞シートの非接触硬さ計測を目指し,以下3項目の研究を行っている. 1.ポイント型非接触硬さ計測システムの構築 最高で1000分の1μmの分解能,2.5μsのサンプリング周期が実現できるポイント型非接触変位計を用いた硬さ計測を目指し,新たにポイント型非接触硬さ計測システムを構築した.本システムでは,計測対象に対する印加力を可変させることで,力-変位関係を計測することができる. 2.ポイント型計測による硬さ推定手法の構築 ポイント型計測システムで得られる計測対象の力-変位関係のみから,力印加点周辺部の変形度合いである引きつれ効果も含んだ硬さ推定手法を構築した.ポイント型計測では前年度で構築したライン型計測のように力印加点周辺部の変形を直接計測できないため,これを非線形最小二乗法によって推定している. 3.推定モデルと計測対象の変形形状との比較 ポイント型硬さ推定手法では,力印加点の変位のみ計測可能である,このため,実際の変形形状をライン状センサで計測し,推定モデルとの比較を行った.その結果,推定モデルは力印加点の変位だけでなく,その周辺部の変形形状についてもよく一致することを確認した.
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Research Products
(4 results)