2009 Fiscal Year Annual Research Report
小胞体関連分解構成因子Derlinsに結合するタンパク質の同定と解析
Project/Area Number |
08J01325
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
蜷川 暁 Kyoto University, 大学院・理学研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | 小胞体関連分解 / 細胞生物学 / SellL |
Research Abstract |
小胞体関連分解とは小胞体において正しく立体構造をとることができないタンパク質を小胞体から細胞質に逆行輸送した後、細胞質のプロテアソームで分解する機構である。 研究計画に沿って研究を進めていたが、RNAi法を用いた遺伝子抑制実験では、きちんとした実験結果が出にくいということが判明したため、遺伝子破壊法であるknock out実験によって研究を進めた。具体的には、組み換えが非常におこりやすく遺伝子破壊しやすい、ニワトリBリンパ球細胞を用いて解析をした。現在までに小胞体関連分解の中心因子であるSellLや他3種のKnock out細胞の作成に成功した。 SellL-/-細胞は、小胞体関連分解の基質であるNHK(NNN)の分解遅延が見られた。また予想された通り糖鎖を持たないNHK(QQQ)の分解遅延も確認されている。これらのことによりDT40を用いた遺伝子破壊は期待された効果を得ており、今後、簡単に遺伝子操作できることから様々な遺伝子のknock outを得、解析することができ、現在までにきちんと調べられていなかった遺伝子もどのように4小胞体関連分解に関わっているかきちんと調べることができる。コントロールはとれてきたので、今後機能未知の遺伝子に関しても詳細に調べて行きたい。
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