2009 Fiscal Year Annual Research Report
小型甲殻類における目の退化に関する進化発生学的研究
Project/Area Number |
08J01976
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
梶 智就 Shizuoka University, 創造科学技術大学院, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 退化 / 発生モジュール / ヘテロクロニー |
Research Abstract |
目を退化させた分類群において、目の痕跡の構造およびその発生プロセスの比較を行った。目を退化させた分類群の標本を確保し、TEMを用いて目の痕跡の構造および発生プロセスを体系的に解明した。これにより、退化メカニズムの類型化を行った。 また、これまでに行った発生プロセスの類型化を基に、発達した目、退化した目、それらの類型を代表させるに最適なモデル生物を選定した。 選定したモデル生物を使い、細胞レベルでの発生過程比較をTEMにより行い、目、および目の痕跡の発生プロセスを細胞レベルで調査した。これにより、目、及び目の痕跡の発生プロセスに関わる細胞間相互作用を、構造観察により推定した。 これまでの観察を基に、退化を生み出す発生過程の変更について、進化発生学の側面から考察する。これらの成果は、国際学術誌である「Biological Journal of the Linnean Society」、および国内学術誌である「タクサ」に掲載された。
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Research Products
(5 results)