2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08J02426
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
草野 友子 Osaka University, 大学院・文学研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | 中国思想史 / 新出土文献 / 郭店楚簡 / 上博楚簡 / 銀雀山漢墓竹簡 / 張家山漢簡 / 国際情報交換 / 中国:台湾 |
Research Abstract |
1.新出土文献の整理と解読:公開済みの戦国楚簡(郭店楚簡・上博楚簡)の全文献について、その書誌情報や文献的性格を確認・整理し、一覧表を作成した。また、上博楚簡『魯邦大旱』『柬大王泊旱』『競建内之』『鮑叔牙与隰朋之諫』『姑成家父』についての詳細な釈文・現代語訳を作成し、これらの文献に見える「天」の思想を検討した。 さらに、福田一也(日本学術振興会特別研究員)・金城未来(大阪大学大学院博士前期課程)両氏と共に、「『張家山漢墓竹簡〔二四七号墓〕』解説」を発表した。そのうち、「第二部張家山漢簡関連文献提要」を担当し、張家山漢簡に関する主な研究書について解説を施した。これまで、張家山漢簡所収文献の内容と現在の研究状況とを整理したものはあまり見られなかったため、今後の新出土文献研究において意義のあるものと考えられる。 2.中国での実地調査:山東省博物館等における出土文物の調査、及び現地研究者との交流を行った。山東省博物館では、新出土文献の一つである銀雀山漢墓竹簡の現物を実際に見ることができ、竹簡に筆写された文字の状態等を確認できた。銀雀山漢墓竹簡博物館では、竹簡の出土地点やその当時の状況について知ることができ、また、館長との対談から、現在の研究状況や今後の公表予定等について聞くことができた。 3.国際学会での発表:これまでの新出土文献研究の成果を中国語に翻訳し、台湾で開催された国際学会にて中国語で発表した。新出土文献研究は、海外において盛んに研究されているため、研究成果を国際学会で発表することには意義がある。
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Research Products
(4 results)