2008 Fiscal Year Annual Research Report
現代バングラデシュにおけるエイジング過程の変容-「子ども」から「おとな」へ-
Project/Area Number |
08J02628
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
南出 和余 Kyoto University, 地域研究統合情報センター, 学振特別研究員PD
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Keywords | 子ども / 社会化 / エイジング / 成人 / バングラデシュ / 社会変容 |
Research Abstract |
本研究は、現代バングラデシュにおけるエイジングの過程、なかでも、子どもたちが大人になる過程が、社会の変容とともに、どのように変化してきているのかを、当事者の視点から明らかにすることを目的としている。 年度前半は、課題に関連する先行研究のレビューと、博士論文の内容および学位取得後に行った調査を基に、学会発表と論文投稿を行った。 年次後半は、11月8日から3月6日までの4ヵ月間、バングラデシュにて現地調査を実施した。調査の主な焦点は以下の3点とし、聞き取りと参与観察に加えて、映像による撮影も行った。 1.バングラデシュ農村部(ジャマルプール県中央郡)において、博士論文のための調査を行った当時(2003年から2004年)小学4-5年生だった子どもたち(15人)のその後。 2.バングラデシュ首都ダッカのスラム地域における子どもの家庭背景と生活の現状。 3.バングラデシュ丘陵地(ジャマルプール県北部ボクシゴンジ郡)に住む少数民族ガロ族(マンディ族)の社会的背景と現状。 いずれも十分な結果を得て、帰国後は、調査データの整理と映像の編集作業に取り組んでいる。 以上の通り、初年度である平成20年度は、当初の実施計画を予定通りに逐行することができた。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article]2009
Author(s)
南出和余
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Journal Title
第7章「開発に巻き込まれる『子ども』たち-バングラデシュ農村社会における『子ども』の定義をめぐって-」(信田敏宏・真崎克彦編『東南アジア・南(明石書店)
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