2008 Fiscal Year Annual Research Report
現代の湾岸アラブ産油国の経済・社会発展と国民統合:アラブ首長国連邦の総合的研究
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08J02754
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
堀拔 功二 Kyoto University, 大学院・アジア・アフリカ地域研究研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | アラブ首長国連邦 / UAE / 湾岸アラブ諸国 / 国際労働力移動 / 人口バランス / 国民アイデンティティ / 対外援助 |
Research Abstract |
本研究の目的は、湾岸アラブ産油国における経済・社会発展と国民統合の実態について検討するものである。とくに、急激に変容するアラブ首長国連邦(UAE)社会において、全人口の2割にも満たないUAE国民とマジョリティである外国人との関係性や、両者に関する政策について実証的に分析することに主眼を置いた。 本年度は、当初の計画通りアラビア語・英語資料の収集、およびこれまでの研究成果の発信を中心に行った。UAEと英国において資料収集を実施し、とくに国内法(国籍法・労働法・入管法など)など制度的研究を実施する上で重要な資料を入手した。その他、UAE国内外で発行された学術書・政府資料・新聞・雑誌等を幅広く収集することに成功した。また、基盤研究(B)「ドバイで働くフィリピン人女性のアイデンティティ再編-キリスト教徒とムスリムの比較」(研究代表:細田尚美)と共同調査を実施し、UAEにおける外国人労働者を取り巻く法制度やその生活実態を調査した。 これらの成果は、日本中東学会(5月)、日本国際政治学会(10月)やその他研究会等で報告を行った。また、学術雑誌『現代の中東』(アジア経済研究所)『日本中東学会年報』『比較政治学会年報』に論文を投稿し、いずれも刊行または採録が決定した。
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Research Products
(7 results)