2008 Fiscal Year Annual Research Report
地域性を重視した河川評価法に基づく生物多様性に配慮した河川管理手法の開発
Project/Area Number |
08J02830
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
中島 淳 Kyushu University, 工学研究院, 特別研究員(PD)
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Keywords | 河川生態系 / 川作り / 環境指標 / 淡水魚 / 水生甲虫 / イシガイ科二枚貝 / 生物地理区分 / 九州 |
Research Abstract |
平成20年度は九州における河川性生物の地理的分布パターンの調査が主目的であり、事前に予定していた調査はほぼ予定通り行うことができた。 魚類分布調査は、九州全域における約30水系200地点において実施した。採集された魚類種数は45種である。今年度得られた分布データはとりまとめを行っている最中である。なお、得られた魚類分布データの一部について、学会発表を行った。水生甲虫類分布調査は、九州全域における約30水系100地点において実施した。採集された水生甲虫類は約40種類である。いくつかの分布新知見が得られた。今年度得られたデータはとりまとめを行っている最中である。なお、得られた水生甲虫類分布データの一部について、学会発表を行った。また、いくつかの新種と思われる種も発見したので、この点については現在、分類学の専門家と共同研究を行うことを考えている。イシガイ科二枚貝類分布調査は、九州全域における約30水系200地点において実施した。採集された淡水性二枚貝類は7種である。いくつかの分布新知見が得られた。今年度得られたデータほとりまとめを行っている最中である。なお、いくつかの種類について正確な種同定を行うべく、専門家に遺伝子解析を依頼中である。 また、当該年度の計画に含めていないが、試験的に一部のデータを用いて、いくつかの多変量解析(一般化線形モデル、CCA解析)の技術習得を行った。今後、いくつか新規の解析法を試しつつ、今年度後半に予定しているデータ解析において用いる統計法について最適な方法を検討していきたいと考えている。
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Research Products
(14 results)