2009 Fiscal Year Annual Research Report
3次元積層造型技術によるテーラーメイドタイプのコンピュータ支援股関節手術の開発
Project/Area Number |
08J03379
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
花之内 健仁 Osaka University, 医学系研究科, 特別研究員(PD)
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Keywords | コンピュータ支援外科 / 3次元積層造型技術 / テーラーメイド / 人工股関節全置換術 |
Research Abstract |
本研究の目的は、人工股関節手術を受ける患者個々の症例に、術前Computed tomography(以下CT)を用いて3次元術前計画を立案することでテーラーメイドに対応し、なおかつ3次元積層造型技術によって計画通りに人工関節を設置できる新しいコンピュータ支援股関節手術ガイドの開発とその手術法の妥当性・有用性を評価することである。 今年度の課題は、2つあった。1つは臼蓋コンポーネント(以下カップ)を従来法によって設置した従来群に比べて、上記のテーメイドのガイド使用したガイド群で、カップの設置角度のばらつきを少なくすることができるかを明らかにする比較検討であり、実際の臨床症例を用いて行った。結果、ガイド群のほうが正確に設置できることが明らかとなった。この結果は国際整形外科雑誌の中で著名なClinical Orthopaedic Related Researchに採択された。2つ目は、大腿骨コンポーネント(以下ステム)設置のためのガイド作成であり、これは屍体骨を用いて検討した。ステム設置には大腿骨頚部骨切りを行う必要があるが、これを正確に行う事がステム設置におけるサイズ選択、挿入方向を正確に行える一つの因子になる。屍体骨大腿骨を用いて一方はガイドを用いて、他方は用いずに頚部の骨切りを行い、その骨切り精度を比較した。この結果は、コンピュータ支援外科関連で有名な国際コンピュータ支援放射線外科学会議(CARS;Computer Assisted Radiology and Surgery)で報告した。
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Research Products
(4 results)