2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08J03857
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
大倉 華雪 Osaka University, 医学系研究科, 特別研究員(DC1)
|
Keywords | 再生医療 |
Research Abstract |
われわれがこれまでに単離に成功した、より未分化な幹細胞である脂肪組織由来多系統前駆細胞(Adipose tissue derived multilinage progenitor cells, ADMPCs)に心筋形質をもたせて心筋芽様細胞(cardiomyoblast like cells, CLCs)とし、シート化して心筋梗塞モデルラットに移植することにより、心機能向上が見込まれ、α-cardiac actin、myosin heavy chainといった心筋特異的マーカーの発現も確認できた。ヒト組織特異的Cardiac triponinIを用いて免疫組織染色を行ったところ、当該領域よりその陽性領域を認め、CLCsが当該領域において分化転換している可能性が示唆された。この研究成果を論文として報告した。また、血管内皮を導入したCLCsシートの最適化を行い、CLCs単独移植よりも、より効果的に心機能改善効果がみられることが確認された。 またブタの心筋梗塞モデルを用いた大動物実験を行い、まずCLCsシート単独移植における心機能向上効果等について検討したところ、ラットでの結果と同様に、心機能向上効果がみられ、またCLCsシート移植領域内よりα-cardiac actin、myosin heavy chainといった心筋特異的マーカーの発現も確認できた。今後、圧測定などの検査を行い、心機能向上に関するメカニズム等の検証を行う予定である。
|
Research Products
(12 results)