2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08J04023
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
楳原 宏紀 Osaka University, 生命機能研究科, 特別研究員(PD)
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Keywords | 受精卵 / エピジェネティクス / DNAメチル化 |
Research Abstract |
本研究では、受精卵におけるDNAメチル化保護因子であるPGC7/Stellaがどのような分子機構でその機能を果たしているのかを明らかにするために、PGC7/Stella相互作用分子を探索する研究に取り組んだ。卵細胞由来のcDNAライブラリを使用してyeast two-hybrid screeningをおこなった結果、メチル化DNA結合タンパクNuclear Protein 95(Np95)/Ubiquitin-like with PHD and ring finger domains 1(Uhrf1)を同定した。さらに、免疫染色法や免疫沈降法などを用いた解析から、Np95/Uhrf1が受精卵で高発現していること、および、Np95/Uhrf1がPGC7/StellaのC末端領域に結合すること、を明らかにした。培養細胞を用いた過去の知見において、Np95/Uhrf1は広範な組織で発現している核内タンパクであり、メチル化DNAに結合することが報告されている。しかし、これまでに、受精卵におけるNp95/Uhrf1の機能は明らかにされていない。本研究成果により、受精卵においてPGC7/StellaがDNAメチル化を保護する際には、Np95/Uhrf1がPGC7/Stellaと結合し、PGC7/StellaをDNAへとリクルートする可能性が示唆された。本研究成果は、DNAメチル化制御機構の解明だけでかく、その制御法の開発につかげるためにも重要なものである。
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Research Products
(1 results)