2008 Fiscal Year Annual Research Report
ユビキタスネットワークにおけるソフトウェアフレームワークに関する研究
Project/Area Number |
08J04285
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
早川 裕志 Kyushu University, 大学院・システム情報科学研究院, 特別研究員(DC2)
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Keywords | ユビキタス / フレームワーク / 機器連携 |
Research Abstract |
本年度は (1)リソース指向アーキテクチャを用いた機器連携フレームワークの実装と評価 (2)高品質なサービスを実現するためのフレームワーク要素技術の検討を中心に研究を行った. (1)では,機器連携のアーキテクチャにリソース指向アーキテクチャというWebサービスのアーキテクチャを適用し,機器連携サービスの設計手法の検討と共に,プロトタイプサービスの構築を通して既存フレームワークとの比較・評価を行った.リソース指向アーキテクチャの適用により,軽量かつ柔軟な連携プロトコルの実現とスケーラビリティの確保,およびオープンでWebとの親和性の高い連携プロトコルの実現を目指しており,本研究の目的であるグローバルネットワークを介した機器連携の実現とオープンなフレームワークの提供につながるものと考える. (2)では,(a)異種ネットワーク上の機器の動作タイミング制御手法,(b)キャッシュデータの効率的な無効化手法を中心に検討を行った.(a)は既存の手法が単一のネットワークで構成された環境を対象としているのに対し,複数の異種ネットワークで構成される実環境を想定しており,実環境に配置した様々なセンサデバイスから一斉にスナップショットデータを取得するなどの用途に応用できると考えている.(b)は地理情報のデータ構造に着目しブルームフィルタを用いることで,モバイル端末の消費電力削減やトラヒック削減とキャッシュデータの確実な更新という相反する要求の両立を目指しており,渋滞情報や周辺情報の配信に応用可能であると考えている.(a)および(b)の検討を通して,高品質なサービスを構築するための要素技術をフレームワークとして提供することで,本研究の目的であるエンドユーザやコミュニティによる新たな利用形態の発掘を促すことが期待できる.
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Research Products
(7 results)