2008 Fiscal Year Annual Research Report
新しい負の炎症調節因子ATF3の発現調節機構および作用機構の解明
Project/Area Number |
08J04318
|
Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
蜂屋 瑠見 Keio University, 医学研究科, 特別研究員(DC2)
|
Keywords | 肥満 / 炎症 / ATF3 |
Research Abstract |
activating transcription factor 3(ATF3)は、リポポリサッカライド(LPS)により活性化された炎症シグナル伝達系Toll-like receptor 4(TLR4)/NF-κB経路の負の調節因子として作用することが証明されている転写因子である。一方、共同研究者の東京医科歯科大学難治疾患研究所分子代謝医学分野小川佳宏教授らのグループは、ATF3が飽和脂肪酸により誘導される肥満脂肪組織の炎症性変化を負に調節することを予備的に確認している。本研究は、肥満脂肪組織における負の炎症調節因子ATF3の発現調節機構および作用機構を解明し、ATF3を中心とした新しい創薬ターゲットの同定を目指すものであり、これまでの進捗状況は以下の通りである。 1、ATF3結合分子の同定と解析 マクロファージのcDNAライブラリーを用いて、yeast two-hybrid法によりATF3結合分子を同定しか。現在、同定しかATF3結合分子を細胞発現系で過剰発現および欠失させて、マクロファージのTLR4シグナルにおける機能的意義を明らかにするための基礎検討を行っている。 2、マクロファージ特異的ATF3欠損マウスを用いた解析 lysozyme M-Cre TgマウスとATF3 floxedマウスを交配して、マクロファージ特異的ATF3欠損マウスを作製し、マクロファージにおいてATF3の発現が抑えられていることを確認した。
|