2009 Fiscal Year Annual Research Report
素粒子物理研究のための単光子検出可能な新型半導体検出器の開発
Project/Area Number |
08J04439
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
音野 瑛俊 The University of Tokyo, 大学院・理学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 半導体光検出器 / Pixelated Photon Detector |
Research Abstract |
入射光子の個数を計数することが可能な新型半導体検出器(PPD)の開発が現在世界各国で進められている。このPPDは1光子を検出することも可能であるため素粒子実験のみならず、天文分野や生物分野にも応用が進められている。しかし、ガイガーモード領域と呼ばれる非線形領域を利用した特殊な光検出器のためにシミュレーションが不安定であり、計算が収束しないという課題があった。これに対し申請者は半導体物理の観点と過去の測定結果から収束条件を見極める事で、PPDの持つ数々の諸特性を再現することに成功した。さらに製造プロセスのシミュレーションにも成功しており、実際に製造し試験するという従来型の開発から、全工程を計算機上で再現するという効率的な手法を確立した。これは従来型の開発の課題でもあった開発期間の短縮とコスト削減を見事解決している。
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Research Products
(2 results)