2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08J04590
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
原 祐子 名古屋大学, 大学院・情報科学研究科, 特別研究員(PD)
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Keywords | 動作合成 / 高位合成 / モデルベース設計 / バインディング / アロケーション / マルチプレクサ / 耐故障性 / HW/SW子シミュレーション |
Research Abstract |
(1)動作合成によって自動合成される回路の面積・性能は,回路中に挿入されるマルチプレクサに大きく依存する.マルチプレクサ挿入を最小化するよう,入力の動作記述を変換する手法を提案した.更に,クロック時間制約を満たしつつ,マルチプレクサの面積を考慮した回路面積最小化手法を提案した.これらの研究を統合することにより,効果的にマルチプレクサが削減され,動作合成がより実用的なものになると期待される. (2)昨年度までに提案した,大規模動作記述からハードウェアを動作合成する際の動作記述分割手法,及び,(1)のマルチプレクサ挿入を削減する動作記述の変換手法をまとめ,国際会議の招待講演として発表した.現在の動作合成では,特に大規模動作記述から動作合成する際に,生成される回路の面積や性能が,人手で設計したものに劣るという問題があった.上記の研究は,この問題を解決し,現在の動作合成技術を大幅に改善できるものと期待される. (3)近年,LSI回路のソフトエラーに対する堅牢性改善は,大きな課題として着目されている.ソフトエラーによる故障タイミングを考慮した.動作合成中のスケジューリング手法を提案した,従来手法(物理設計や論理合成)に比べ,高い抽象度でソフトエラーの影響を考慮することで,より効率良く,堅牢なシステムを開発可能になる. (4)多くのCベース動作合成が入力とする標準Cプログラムより,更に抽象度が高い,ソフトウェアコンポーネントからのHW/SW強調設計手法を確立した.より抽象度が上がることで,更にHW/SWの設計が容易になるものと期待される.
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Research Products
(5 results)