2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08J04748
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
新開 健一 Osaka University, 大学院・情報科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | ばらつき / センサ / モニタ回路 / ゲート遅延モデル / 静的タイミング解析 / 自己発熱 / 配線温度 / 信頼性 |
Research Abstract |
当該年度においては,主に自律的な性能補償を目的としたオンチップばらつきモニタ回路について研究を行った.微細化が著しい半導体回路では,各構成素子,ひいては回路全体の性能のばらつきが顕著になり,歩留まりを下げる要因となっている.提案センサを用いることにより,性能補償を用いて回路性能を適切に調整するだけでなく,製造後回路のテストにかかるコストをも削減でき,情報技術の成長を支えると期待される.本研究成果については,2010年3月に国際学会ACM/IEEE International Workshop on Timing Issues in the Specification and Synthesis of Digital Systems(TAU)にてセンサの応用例を示している.回路の性能補償のためには,どの程度のセンサ性能が必要か,定量的評価を行った. また,昨年度までに行ってきた他の研究についても当該年度で総括を行い,論文投稿などを行った.まず,研究代表者が過去に提案したものをさらに高精度化したばらつき対応ゲート遅延モデルについて,2009年8月に研究会DAシンポジウムにて発表を行った.このモデルを用いた統計的遅延解析について,上記の国際学会TAUにて論文を投稿した.これにより,ばらつきを考慮した現実的な回路性能の評価を可能とした.さらに別のテーマである,短距離配線の発熱問題について,論文誌IEICE Transactions on Fundamentals of Electronics, Communications and Computer Sciencesに投稿し,採択され2010年3月に発行された.
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Research Products
(5 results)