2009 Fiscal Year Annual Research Report
軸不斉グアニジン触媒による炭素-炭素多重結合のエナンチオ選択的ヘテロ官能基化反応
Project/Area Number |
08J04859
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
仲野 恵 Tohoku University, 大学院・理学研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | 軸不斉グアニジン / 不斉アミノ化 / エナンチオ選択的 / 不斉有機触媒 / 高効率的 |
Research Abstract |
申請者の所属する研究室で開発した有機強塩基触媒「軸不斉グアニジン」を用いた新たな不斉触媒反応の開発を目的とし、エナンチオ選択的な官能基の導入反応を検討している。本年度は、軸不斉グアニジン触媒によるα-シアノチオアセテートの不斉アミノ化を検討した。本反応は、不斉四級炭素を有する光学活性アミノ酸誘導体の合成法として有用な反応であり、これまで既に複数の不斉触媒反応が報告されている。しかし、そのほとんどはα位が芳香族置換基の場合でのみ高い選択性が発現し、一方アルキル基では低い選択性に留まっていた。そこで本県球ではα位にアルキル基を有する基質での請うエナンチオ選択的反応の実現を目的とした。 検討の結果、α位にアルキル基を有する基質において、少ない触媒量で、高収率、高立体選択的に目的とするアミノ化体を得ることに成功した。本触媒反応は特にα位が一級のアルキル基の時に極めて有効であることを示した。本反応はα位にアルキル基の置換した、一般性を有する基質において、高いエナンチオ選択性を実現した初めての例である。
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Research Products
(3 results)