2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08J05345
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
諏佐 崇生 Meiji University, 大学院・農学研究科, 特別研究員(PD)
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Keywords | 遺伝子 / 発現制御 / 内分泌学 / 生殖 / 細胞・組織 |
Research Abstract |
表記課題を達成するための平成21年度の期間で、下記のような実験を進めた。 1.ブタPrx2のクローニング、及び本因子のFshb遺伝子発現における機能を解析した。PRX2はブタ下垂体の一部のゴナドトロフに局在すること、Fshb遺伝子上流2000bpにおいて8箇所の結合領域が存在すること、それらの制御領域への結合を介してプロモーター活性を細胞腫特異的に制御することを明らかにした。 2.PROP1、PRX2の特異的抗体を用いてラット下垂体におけるPROP1とPRX2の局在を解析した。その結果、これら転写因子は下垂体前葉の幹細胞、Progenitor細胞において発現することを明らかにした。一方、PRX2は下垂体原基の周辺に存在する間葉細胞においても陽性であり、PRX2陽性の間葉細胞が下垂体形成過程において下垂体前葉内に流入することを免疫組織化学的手法から明らかにした。さらに、この間葉細胞の流入は下垂体門脈形成に伴ったものであることを明らかにした。以上の結果から、PRX2は、下垂体の幹細胞、Progenitor細胞だけでなく、下垂体門脈形成細胞の前駆細胞においても発現することを明らかにした。 3.ブタCga遺伝子の発現調節機構の解析を行った。本研究ではCLIM2の相互作用因子としてLmo1,Lmo3,Lmo4をクローニングし、Cga遺伝子発現に対する機能解析を行った。その結果、Lmo1、Lmo3、Lmo4、はCga遺伝子発現を抑制的に制御し、Lmo3は促進的に制御することを明らかにした。 4.PROP1とHESX1との相互作用を解析し、前者はホモおよびヘテロ2量体を形成するものの、後者はホモ2量体は形成出来ずに、PROP1とヘテロ2量体を形成して、それまでの抑制的活性を促進的なものに転換することを見いだした。 以上、実験は順調に進んでおり、さらなる展開を期待している。
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Research Products
(21 results)
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[Journal Article] Highly related LIM factors, LM01,LM03 and LM04, play different roles in the regulation of pituitary glycoprotein hormone common α subunit gene.2010
Author(s)
Susa T, Ishikawa A, Cai LY, Kato T, Matsumoto K, Kitahara K, Kurokawa R, Ono T, Kato Y
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Journal Title
Biosci Rep. 30
Pages: 51-58
Peer Reviewed
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