2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08J05382
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
田中 慶一郎 The University of Tokyo, 医科学研究所, 特別研究員(PD)
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Keywords | HOG pathway / MAPK pathway / osmosensing / Hog1 / Polarisome |
Research Abstract |
出芽酵母HOG MAPK(HOG)経路は、酵母の高浸透圧刺激に対する生存応答を制御しているストレス応答MAPK経路で、酵母の遺伝学的利点を生かし解析が進んできた。HOG経路の上流は独立に活性化されるSLN1経路とSHO1経路から構成されている。これまでにHkr1/Msb2がSHO1経路の高浸透圧受容体として働くことを示してきたが、Hkr1/Msb2などの上流因子だけで下流の経路を直接制御しているとは考えにくく、高浸透圧感知の具体的な分子メカニズムは判明していない。 これまで精力的に遺伝学的解析が行われていたにも関わらず、新たな因子が得られなかった可能性として、機能を重複する因子の関与が考えられる。そこでin silico解析に基づいて、SHO1経路上流で働くと思われ、かつ相同性をもつ機能重複因子を調べ上げ、その結果、Polarisomeと呼ばれるタンパク質複合体がSHO1経路上流で機能することが明らかとなった。今後は、PolarisomeとSHO1経路を構成する因子との結合やシグナルとの関連を詳細に調べ、その機能・役割を解析していく。
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